
文化財解説文 | 誠照寺は浄土真宗越前三門徒派の中心寺院として専照寺、誠照寺と共に栄えてきた寺院である。元応三年(=元亨元年(1321))に現在地に寺域を定め、鯖江町形成の基となったとされる。
四足門は誠照寺の表門で、正面柱間7.08m、側面柱間4.67m、一間一戸四脚門形式、入母屋造桟瓦葺の建物である。笏谷石四半敷床面に礎石・礎盤を置き、円柱を建て、これを長押、貫、虹梁で固める。細部の様式は、禅宗様を基調とする折衷様で、欅の相を活かした装飾彫刻が各所に見られる。安永8年(1779)の建立と判断される。なお棟札には建立に加わった工匠として、棟梁大工瀧波勇七他小工4名も記されている。この四足門は、四脚門形式としては県内最大規模であり、彫刻装飾等もすぐれており、江戸時代後期の寺社建築の特徴を良く示すものである。 |
---|