
文化財解説文 | 神符納龕は、基礎、龕部ともに方形で、方形屋根に二段に重ねた鏡餅状の円形屋根と宝珠を乗せており、総高2.50m、龕部1.10m、笠高1.25m、笠厚0.85mの規模を持つ総笏谷石造りの建造物である。円形屋根が破損し、取り替えられているが、旧材は脇に残されており、大きな変更がないことが確認される。全体的に保存状態もよく、越前特有の笏谷石による石造建造物として重要である。銘文が陰刻されており、文禄二年(1593)に廻国納経石龕として建立されたことが分かっており、全国的に見ても古例で歴史的価値が高い。 |
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