福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
新保春日神社本殿
名称 新保春日神社本殿
よみがな しんぼかすがじんじゃほんでん
指定区分 県指定
種別 有形文化財 建造物
時代 貞享元年頃
所有者所在地 坂井市三国町新保18-16
所有者・管理者 宗教法人 春日神社
員数 1棟
指定年月日 平成28.3.25
指定番号 福井県指定第419号
構造形式・法量 正面3間、側面2間の前面、3間の向拝を取り付けた三間社、入母屋造、銅板葺
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文化財解説文  春日神社は坂井市三国町字新保に鎮座し、姫大神、天児屋根命、武甕槌命、経津主命を祀る。新保村は九頭竜川河口の左岸に位置し、対岸の三国湊と並んで河口港として古くから栄えたことで知られる。神社境内には江戸時代建立の本殿や石祠、鳥居などが遺される。
 本殿は、正面3間側面2間の前面に3間の向拝を取り付けた三間社入母屋造銅板葺の建物である。彫刻装飾を多用し、内部・外部ともに彩色が施され、鏡天井には龍を描く。これら彩色は明治期に人為的に削り取られたといい、現在はその一部が残る。前室内法貫及び琵琶板に「貞享元年甲子 六月十七日 苻(府)中 中野長衛門 筆」の墨書が見られ、貞享元年(1684)に彩色が施されたようである。建築様式からも同時期とみてよい。新保春日神社本殿は建築年代が明らかで、彩色は削り取られているものの、増改築が少なく、細部形式も江戸前期ころの様相を留めている。また、細部の彫刻も豊かで、県内における装飾的な本殿の早期の遺構として貴重である。
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