
文化財解説文 | 越前市(旧今立町)粟田部の岡太神社に伝わる祭事であり、現在は2月11日に行われている。 由来・起源については諸説があるが、現在では継体天皇伝説に結び付けられ、その即位を祝って始められたとする。かつては、当地区の白山神社(現岡太神社)で正月13日に行われていた正月行事であった。 江戸時代に著された「越前国名蹟考」には、村人が餅花で飾られた大型の「莱祀」と呼ばれる作り物を、囃したてながら曳き廻す図が載っている。現在の蓬莱祀は、直径3mほどのワラ束で作 った俵を台座として、これに餅花を付けた栗の木を立て、御幣、鏡餅などを飾りつけて山車としている。 これに音頭取りや太鼓囃子が付いて、地区内を曳き回し、終了後には飾られていた餅花が参加者に配られる 。 |
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