文化財解説文 | 神楽保存会は、小浜市遠敷地区19区のうち、検見坂と池田区の区民で組織され、隔年ごとに若狭一の宮上下社(若狭彦神社・若狭姫神社)に神楽太鼓を奉納している。これは二社の祭神鎮座の日(10月10日)に因んで五穀豊穣に感謝し、氏子でもある同区民で営まれ、通称「遠敷祭り」と称される。
神楽の歴史は江戸期半ばに始まり、明治期に一時中断したものの、昭和天皇御大典のときに復活したとされる。また、太平洋戦争で再び中断したが、昭和22年に復活したと言われる。 検見坂区と池田区では、祭りの出番にあたる年には、夏場の8月から秋本番の10月まで神楽8曲の音階の習得、笛と太鼓の音合わせなど稽古が連日行われ、師匠と目される熟練者や大人たちによる指導のもと、子どもたちのしつけなどが行われる。 平成19年の祭礼では、長く途絶えていた稚児舞を半世紀ぶりに復活させた。 |
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