福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
黒漆塗八角神輿
名称 黒漆塗八角神輿
よみがな くろうるしぬりはっかくみこし
指定区分 県指定
種別 有形文化財 工芸品
時代 室町時代~桃山時代
所有者所在地 越前市
所有者・管理者 宗教法人八幡神社
員数 1基
指定年月日 平成28.3.25
指定番号 福井県指定第423号
構造形式・法量
公開状況
交通案内
公式リンク
文化財解説文  朽飯の八幡神社は天萬栲幡千幡比賣命という機織りの神を祀る。神宮寺である朽飯寺の存在も知られ、同社には朽飯寺ゆかりの大般若経や十王像等の文化財も伝わる。
 木造、黒漆塗、八角形葱花輦型の神輿で、制作は室町時代後期から桃山時代の16世紀頃とみられる。基台裏の墨書銘から、宝暦14年(=明和元年(1764))に今立郡小野谷村の杉野治大夫により修理されたことがわかる。小野谷村は宮大工を多く輩出した村であり、江戸後期から明治時代にかけて越前市周辺に作例が確認できるが、本神輿は小野谷村大工の仕事として確認できる早い例である。神輿に懸る8面の鏡の内6面は、4面が鏡に仏像を線刻した鏡像で、2面が仏像を張り付けた懸仏である。
 いずれも平安時代後期の制作で、本来は神輿とは別に保管されていたものを、江戸の修理時期に神輿に取り付けられたと思われる。県内最古の神輿と思われ、平安時代後期にさかのぼる鏡像・懸仏が利用された貴重な神輿である。
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