名称 | 刺繍 種子胎蔵界中台八葉院曼荼羅 |
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よみがな | ししゅう しゅしたいぞうかいちゅうだいはちよういんまんだら |
指定区分 | 県指定 |
種別 | 有形文化財 工芸品 |
時代 | 南北朝時代 |
所有者所在地 | 坂井市丸岡町 |
所有者・管理者 | 宗教法人高岳寺(県立歴史博物館に寄託) |
員数 | 1幅 |
指定年月日 | 平成31.3.22 |
指定番号 | 福井県指定第454号 |
構造形式・法量 | |
公開状況 | |
交通案内 | |
公式リンク |
文化財解説文 | 丸岡藩主有馬氏の菩提寺である天台宗高岳寺に伝来する繍仏。胎蔵界曼荼羅の中心部である中台八葉院を、絹地に様々な色糸で精緻に刺繍する。蓮華の中心に大日如来、四方に四如来、斜め四方に四菩薩の種子を毛髪の刺繍(髪繍)で表す。中台八葉院の上方に天蓋、下方に香炉・花瓶を安ずる三足机を描くのは、阿弥陀三尊像などを表す他の作例の図様と通じている。 以上を表す額の上方には、5文字2段、12行からなる経文を髪繍する。右から2行ずつ、『大日経』、『無量寿経』、『法華経』方便品、『同』如来寿量品、『観普賢経』、『法華経』化城喩品より採った偈文で、本品が密教と顕教の教理を合わせ追善供養を行う天台宗の儀礼に用いられたことを窺わせる。刺繍の表現技法から南北朝時代の作とみられ、中台八葉院を単独で描き、顕密経典の偈文を表す唯一の繍仏作例としてきわめて貴重である。 |
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