名称 | 漆塗 太鼓形酒筒 附 切子頭形栓 1個 |
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よみがな | うるしぬり たいこがたさけづつ |
指定区分 | 県指定 |
種別 | 有形文化財 工芸品 |
時代 | 室町時代 |
所有者所在地 | 鯖江市 |
所有者・管理者 | 宗教法人舟津神社 |
員数 | 1口 |
指定年月日 | 平成31.3.22 |
指定番号 | 福井県指定第455号 |
構造形式・法量 | |
公開状況 | |
交通案内 | |
公式リンク |
文化財解説文 | 木造、太鼓形の胴をもつ酒筒。皮張りの鼓面に相当する前後面を黒漆塗りとし、一方の面に竹虎図、もう一方の面に雲龍図を朱漆で描いて、胴にかかる部分には鋲に当たる塁座を表している。上部には菊花座の注口を設け、切子形の木栓で塞ぐ。胴の底近くには、朱漆により、応永二十□年の年紀のほか、鯖江惣社(舟津神社)の常住物で、「一対二百文の損料が無くば借用不可」とする旨を記す。銘の通り本来は1対で用い、亡失したもう1口のものと思われる木栓が1個伝来する。 太鼓形酒筒は、『一遍上人絵伝』など中世絵巻物の描写から日常什器として用いられたことが知られるが、中世に遡る伝存品は全国でも数例が知られるにすぎない。本品は、朱漆銘により当初から舟津神社什物として伝来したことが判る点でもきわめて貴重な作例といえる。 |
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