福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
銅鰐口
名称 銅鰐口
よみがな どうわにぐち
指定区分 県指定
種別 有形文化財 工芸品
時代 南北朝時代 延文五年(1360)
所有者所在地 小浜市
所有者・管理者 宗教法人長源寺
員数 1口
指定年月日 令和2.8.4
指定番号 福井県指定第466号
構造形式・法量 高さ26.3cm、幅27.5cm。
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文化財解説文  銅、鋳造。豊かな厚みをもった中型の鰐口。鼓面は豊かに盛り上がりを付け、直線的に厚みを増し、撞座(つきざ)内は平坦に近い。
鼓面には内側から二条一組の隆帯(りゅうたい)を三組めぐらす。撞座は無文で、表側に打痕を多数認め、長期間使用されたことが窺える。刻銘(こくめい)から、南北朝時代、延文五年(1360)に「圓覺寺(えんがくじ)」なる寺の什物(じゅうもつ)として製作、調進されたものが、後に長源寺に転じて施入(せにゅう)されたことが知られる。
 鰐口の形制としては、鼓面の断面形や目・唇(しん)の形状などは、南北朝時代の特色をよく示している。県内に伝来する中世鰐口のうち、刻銘により製作年の明らかなものは敦賀市本隆寺(ほんりゅうじ)蔵鰐口(正平十二年 1357 銘、県指定)が最も古く、本品がこれに次ぐ古作といえる。高さ26.3cm、幅27.5cm。
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