福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
絹本著色 潤甫周玉像
名称 絹本著色 潤甫周玉像
よみがな けんぽんちゃくしょく じゅんほしゅうぎょくぞう
指定区分 県指定
種別 有形文化財 絵画
時代 室町時代
所有者所在地 小浜市
所有者・管理者 雲外寺
員数 1幅
指定年月日 平成11.4.23
指定番号 福井県指定第311号
構造形式・法量 縦79.6㎝、横29.4㎝
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文化財解説文  円相中に袈裟を着けた潤甫周玉の半身像を描いたものである。上部に自賛がある。潤甫周玉は文亀3年(1503)に、若狭守護武田元信の子として生まれ、幼くして出家し、諸刹を遊方した後、大永8年(=享禄元年(1528))若狭へ戻って、小浜の栖雲寺に入り首座の役を務めた。その後天文8年(1539)、谷田部郷に雲外寺を創建し開山となった。同12年には、五山の建仁寺の住持(282世)に任ぜられ、入院住山し、六年後に示寂している。
 本図は、図上の自賛末尾に、「天文乙巳解制日住東山周玉」とあり、天文14年(1545)7月15日、京都の建仁寺において書したものであり、潤甫周玉の建仁寺在住中、しかも示寂四年前に作られた寿像であることが判明する。潤甫周玉像としては、おそらく唯一の作と思われ、また若狭守護武田氏の出自にかかわる重要な肖像画でもある。
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