福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
絹本著色 彦火火出見尊絵巻
名称 絹本著色 彦火火出見尊絵巻
よみがな けんぽんちゃくしょく ひこほほでみのみことえまき
指定区分 県指定
種別 有形文化財 絵画
時代 江戸時代
所有者所在地 小浜市
所有者・管理者 明通寺(若狭歴史博物館に寄託)
員数 6巻
指定年月日 平成11.4.23
指定番号 福井県指定第312号
構造形式・法量 縦32.4㎝、横5,076.1㎝
公開状況
交通案内
公式リンク
文化財解説文  彦火火出見尊絵巻は、記紀の神話に見られる海幸彦・山幸彦の説話を絵巻に表したものである。『看聞御記』の嘉吉元年(1441)の記事によると、本絵巻の原本は、若狭国松永庄新八幡宮に『伴大納言絵巻』(国宝・出光美術館蔵)・『吉備大臣入唐絵巻』(ボストン美術館蔵)とともに伝わったことがわかる。これら3本の絵巻は、その後別当寺の明通寺にあったが、藩主酒井忠勝によって徳川家光に献上され、その際、明通寺のために狩野大学種泰によって模本六巻が作られた。
 狩野種泰は狩野松栄の門人、内匠助種永の子で、将軍家光・家綱の二代にわたって御用絵師を勤め、寛文9年(1669)54歳で没している。本絵巻は、酒井忠勝の若狭転封の寛永11年(1634)からの家光の薨ずる慶安4年(1651)までの間、彼が三十代前後の若い時期に制作されたものであると考えられる。
一覧へ