
文化財解説文 | 聖観音立像は毘沙門天、不動明王とともに祀られている像で、頭上に宝冠をいただき、左手は屈臂して未開蓮を執り、右手は垂下し、蓮華座上に立つ。全身を桧と考えられる一材から彫り出した一木彫成像で、内刳は施されていない。像高は104.5cmで、平安時代の制作である。多聞天立像は本堂の厨子内に本尊の脇侍としてまつられている。頭上に髻を結い、左手に宝塔をささげ、右手に鉾を執る。地天の両手に支えられて立つ姿であり、正しくは兜跋毘沙門天と称される。足下の地天までも桧と考えられる一材から彫出されており、内刳は施されていない。像高は109.2cm、平安時代の制作である。広目天立像は多聞天立像と同じく本堂本尊の脇侍としてまつられている。頭上に髻を結い、左手で鉾を、右手で索(亡失)をとり、邪鬼を踏まえて立つ。足下の邪鬼までも桧と考えられる一材から彫出されており、内刳は施されていない。像高は107.5cm、平安時代の制作である。 |
---|---|
画像 |
![]() ![]() |