福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
木造 僧形坐像
名称 木造 僧形坐像
よみがな もくぞう そうぎょうざぞう
指定区分 県指定
種別 有形文化財 彫刻
時代 平安時代
所有者所在地 福井市
所有者・管理者 泰澄寺(福井市立郷土歴史博物館に寄託)
員数 1躯
指定年月日 平成23.3.25
指定番号 福井県指定第381号
構造形式・法量 像高34.1㎝、一木造、内刳なし、彫眼、古色仕上げ
公開状況
交通案内
公式リンク
文化財解説文  本像は、大虫神社(越前市)に伝来し、明治初年の神仏分離の際に手放されて以来、個人宅に預けられてきた像である。泰澄の像であると信じられてきたことから、近年、泰澄ゆかりの泰澄寺に安置された。材は不明であるが、一木造で内刳は施されていない。彫眼、古色仕上げ。貫頭衣風の衣の上に通肩衣を重ね、さらに偏担右肩の袈裟を着けて坐す姿の僧形坐像である。
 像底に「泰澄/四三才/自作」の墨書(後筆)があり、その右に菩薩の天衣のような墨描がある。小さい像ながらバランスが良く、丁寧な作りで、頭部上方や衣襞を厚く強調する点などに特徴がみられる。また、両肩に細かいノミ跡がみられる点や、眼をはっきり表現していない点などは、像が未完成であることを示しており、霊木化現という、神や仏が聖なる木から、今まさに現れようとしている状態を表したという説もある。制作は平安時代前期。像高は34.1㎝。
一覧へ