福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
絹本著色 十界勧請大曼陀羅図 応安元年五月朗源銘
名称 絹本著色 十界勧請大曼陀羅図 応安元年五月朗源銘
よみがな けんぽんちゃくしょく じっかいかんじょうだいまんだらず(おうあんがんねんごがつろうげんめい)
指定区分 県指定
種別 有形文化財 絵画
時代 南北朝時代
所有者所在地 小浜市
所有者・管理者 本境寺
員数 1幅
指定年月日 平成11.4.23
指定番号 福井県指定第315号
構造形式・法量 縦77.1㎝、横41.6㎝
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文化財解説文  十界勧請大曼荼羅は、題目を中心に諸尊の名号を配したもので、日蓮宗において本門の本尊の理を表わす曼荼羅とされ、諸尊の配置など、系統によってその内容に各種ある。本図は、「南無妙法蓮華経」の七字題目を中心に、両側に「南無多宝如来」・「南無釈迦牟尼仏」、下辺に「鬼子母神」・「十羅刹女」、その下に「天照大神」・「八幡大菩薩」と金泥書し、上段に四天王画像、下段に日蓮上人他四祖師の肖像、下辺中央に「朗源(花押)」、「応安元年戊申五月廿八日」、「授与之法名妙成」の銘文を金泥で記す。
 朗源は、京都の妙顕寺第三代であるが、本図には日蓮・日朗・日像(初代)・妙実(第二代)と続く同寺の法系が曼荼羅中に明示されており、応安元年(1368)妙成に授与したものであることがわかる。嘉慶元年(1387)第四代日霽の時に叡山の衆徒が妙顕寺を破却したので、日霽は若狭小浜に隠れたが、その際に当地にもたらされたのか、または天文法華の乱の時かと考えられる。
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