福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
絹本著色 十界勧請大曼陀羅図
名称 絹本著色 十界勧請大曼陀羅図
よみがな けんぽんちゃくしょく じっかいかんじょうだいまんだらず
指定区分 県指定
種別 有形文化財 絵画
時代 南北朝時代
所有者所在地 小浜市
所有者・管理者 本境寺
員数 1幅
指定年月日 平成11.4.23
指定番号 福井県指定第316号
構造形式・法量 縦98.5㎝、横41.7㎝
公開状況
交通案内
公式リンク
文化財解説文  十界勧請大曼荼羅は、題目を中心に諸尊名号を配したもので、日蓮宗において本門の 本尊の理を表わす曼荼羅とされ、諸尊の配置など系統によってその内容に各種ある。
 本図は、画面中央に大きく、「南無妙法蓮華経」の七字題目、右側に、「南無多宝如来」・「南無上行菩薩」・「南無无辺行菩薩」、左側に「南無釈迦牟尼仏」・「南無浄行菩薩」・「南無安立行菩薩」、下辺右に「南無文殊師利菩薩」・「南無薬王菩薩」・「舎利弗尊者」、下辺左に「南無普賢菩薩」・「南無弥勒菩薩」・「大迦葉尊者」の名号を金泥で記す。上段には四天王とその間に不動・愛染の二明王を描き、下段には訶利帝母・十羅刹女・竜王などを配し、最下辺に日蓮上人他四祖師像を並べ、その中央に「朗源(花押)」を金泥で記す。
 本図は、応安本と内容はほぼ同様であるが、各号を画像で示すなど、一段と絵曼荼羅としての構成を深めている。しかし、朗源の署名などに見られるように形式化が進んでおり、おそらく、応安本をもとにやや遅れて作られたものと考えられる。
一覧へ