
名称 | 絹本著色 千手観音像 |
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よみがな | けんぽんちゃくしょく せんじゅかんのんぞう |
指定区分 | 県指定 |
種別 | 有形文化財 絵画 |
時代 | 鎌倉時代 |
所有者所在地 | 小浜市 |
所有者・管理者 | 宗教法人萬徳寺(若狭歴史博物館に寄託) |
員数 | 1幅 |
指定年月日 | 平成12.3.21 |
指定番号 | 福井県指定第321号 |
構造形式・法量 | 縦98.8㎝、横37.8㎝ |
公開状況 | |
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文化財解説文 | 千手観音菩薩は正しくは千手千眼観世音菩薩といい、千の手と千の目で多くの人々の苦しみを救う観音である。日本では奈良時代に信仰が広まった。千手観音の造像を記す経典はいくつかあるが、その姿は様々で多様な造像がおこなわれた。日本でもその姿は多種多様に展開したが、千手を作る複雑さを避けて、千手を四十二手であらわし、十一面四十二臂像が一般的な姿となっている。 本図は画面中央に大きく二十四面四十二臂の千手観音の立像をあらわし、像の上方には月輪を雲とともに描く。像の肉身は金色で、朱線で輪郭を、裙等は朱地に切金で文様があらわされている。また、本図の千手観音は頂上手に化仏を載せる点や、腹前で蓮華を取る姿など、ほかにはあまり見られない珍しい図像である。描写や精緻な截金を用いた装飾などから、鎌倉後期の制作と考えられている。 |
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