文化財解説文 | 毘沙門天立像は宝冠をいただき、冑を着け、左手に戟を執り、夜叉を踏まえて立つ。桧材の寄木造で、玉眼。制作は鎌倉時代、像高は100.0cm。 吉祥天立像は左手を屈臂し宝珠を捧げ、右手は垂下し、荷葉座上に立つ。桧材の寄木造で、玉眼。制作は鎌倉時代、像高は57.9cm。 善膩師童子立像は袍衣を着て筥を持って立つ。桧材の寄木造で、玉眼。制作は鎌倉時代、像高は46.7cm。 これら3像は毘沙門天像を中尊とする三尊一具の像である。毘沙門天は北方の守護神であり、吉祥天はその妻、善膩師童子はその王子とされる。毘沙門天像は単独で祀られることが多いが、このように3尊で祀られる例は珍しい。 |
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