
文化財解説文 | 八坂神社に伝わる4躯の仏像は、昭和38年(1963)の本殿造営の際に旧内陣の床下から発見されたものである。 阿弥陀如来坐像は腹前で定印を結び、結跏趺坐する姿である。制作は平安時代後期。像高は140.0cm。 もう1躯の阿弥陀如来坐像も腹前で定印を結び、結跏趺坐する姿である。桂と考えられる材による一木造の像で、背面に背刳りがなされている。制作は平安時代後期。像高は145.0cm。 釈迦如来坐像は左掌を上に向け膝上に置き、右ひじを曲げて掌を正面に向ける施無畏与願印を結び、結跏趺坐して座る釈迦如来坐像である。制作は平安時代後期。像高は140.2cm。 菩薩形坐像は天冠台を着け、結跏趺坐する菩薩坐像であるが、両腕の肘から先の部分が失われてしまっているために、具体的な尊名は不明である。制作は平安時代後期。像高は125.0cm。 なお、これらの像とともに見つかった光背(附指定)も、像と同じころの制作と考えられている。 |
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