福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
絹本著色 武田信方像
名称 絹本著色 武田信方像
よみがな けんぽんちゃくしょく たけたのぶかたぞう
指定区分 県指定
種別 有形文化財 絵画
時代 江戸時代
所有者所在地 小浜市
所有者・管理者 龍泉寺(若狭歴史博物館に寄託)
員数 1幅
指定年月日 平成16.1.23
指定番号 福井県指定第345号
構造形式・法量 縦82.7㎝、横34.9㎝
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文化財解説文  侍烏帽子をかぶり大紋を着けて腰刀を差して上畳に坐し、右手に扇子を執り、斜め左に頭を向けた武田信方を描いたものである。武田信方は、若狭守護武田信豊の子で、叔父信高亡き後、その居城である霞美ヶ城に入り、天正13~14年頃(1585~86)に歿している。本図は、像の上に慶長8年(1603)5月、前南禅寺住茂林幻桃の賛が見られるが、絵の描写からも、制作年代はその頃と考えられる。
 おそらく、開基の武田信高像に倣って描かれたものと思われ、烏帽子大紋をはじめとする服装、就中大帷子の文様など、画像の形式は持物を除きほぼ等しい。歿後十余年を経てからの制作とはいえ、生前に作られた紙形などを用いて完成されたものと思われ、像主の個性的な俤を巧みに捉えている。
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