福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
絹本著色 武田元光像
名称 絹本著色 武田元光像
よみがな けんぽんちゃくしょく たけだもとみつぞう
指定区分 県指定
種別 有形文化財 絵画
時代 室町時代 天文7年(1538)
所有者所在地 小浜市
所有者・管理者 発心寺(若狭歴史博物館に寄託)
員数 1幅
指定年月日 平成19.4.20
指定番号 福井県指定第362号
構造形式・法量 縦74.0cm、横41.5cm
公開状況
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文化財解説文  本図は、直綴に袈裟を着け、右手に扇子を執り、やや顔を右に向けて、竹製の曲蠖狽ノ坐す僧形の武田元光を描いたものである。像の上方には雲渓等闢€の賛が記されている。面貌は細く強い墨線で描き、直綴は墨染め、袈裟は金襴で、金泥等で蓮唐草文が表される。賛の部分は貼り合わせたように見えるが、画絹はもとは上下繋がっていたと考えられる。
 武田元光は、若狭守護職武田元信の子で、後瀬山城を築くなど勢力の維持を計ったが、度重なる出兵によって痛手を負い、天文7年(1538)頃に発心寺に入り、天文20年(1551)に歿した。本図は天文20年8月の賛があり、まさに元光の没年に描かれたことがわかる。武将の風貌を写実的に捉えており、若狭武田氏の肖像画の一作として貴重なものである。
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