福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
舟形石棺
名称 舟形石棺
よみがな ふながたせっかん
指定区分 県指定
種別 有形文化財 考古資料
時代 古墳時代
所有者所在地 福井市
所有者・管理者 福井市(郷土歴史博物館)
員数 1個
指定年月日 昭和28.3.19
指定番号 福井県指定第17号
構造形式・法量
公開状況
交通案内
公式リンク
文化財解説文  足羽山古墳群のある山頂古墳から出土した石棺である。石棺は、明治16年(1883)の石像(継体大王像)建設作業時発見されたが、すでに盗掘を受けていたため埋め戻された。その後、昭和23年(1948)の福井震災で石像が倒壊し、その修復と同時に古墳の発掘調査も実施された。石棺は、竪穴式石室内に埋納されていたが、盗掘をうけた時に蓋の一部が破壊されていた。材質は、笏谷石製で刳抜式の形態をもつ。棺蓋は、表面を磨き両端に縄掛突起を各1個付けられている。棺身の外周には、円弧文や直弧文を廻らし、石棺内には石枕が造り出されている。棺の蓋・身の内部には、朱塗が施されている。石棺内の副葬品は、琴柱形石製品と若干の管玉が出土している。山頂古墳は、直径約60m、高さ約7mを測る円墳と推測される。なお、山頂古墳の周辺から三角縁神獣鏡の破片2点が採集されている。古墳の築造年代は4世紀末頃と考えられる。
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