
文化財解説文 | 若狭猿楽は、大和猿楽など近畿猿楽芸団の外周的存在であり、若狭猿楽の中心が倉座である。中世末より頭角を現した倉座は、近世に入って領主酒井家の保護を受け、観世流の影響を多分に受けながらも、芸態の古さを保持している。
座は、座員20数名で組織されており、農村では五穀豊穣を祈る「風祈能」、漁村では大漁を祈る「海上安全能」として、神前で上演される。 能は「一人翁」に始まり、神祇物、修羅物、蔓物、現在物、鬼物の五番と狂言一番以上の番組で上演することを原則とするが、時間の都合による変更もある。 しかし、太夫と面筥持の両者で共演する「一人翁」は、必ず番組の一番先に上演され、この神事能の特色となっている。 8月19、20日他で開催される。 ※映像出典 若狭町伝統文化保存協会 |
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