福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
平野氏庭園
名称 平野氏庭園
よみがな ひらのしていえん
指定区分 県指定
種別 記念物 名勝
時代
所有者所在地 勝山市野向町深谷
所有者・管理者 個人
員数
指定年月日 平成28.3.25
指定番号 福井県第425号
構造形式・法量
公開状況
交通案内 比島駅より
車で11分
公式リンク
文化財解説文  『白山道記』の宝永7年(1710)の項に記載があり、この頃までにすでに注目される良い庭が、平野家に存在したことが知られ、作庭は江戸時代中期と推考される。
 庭園主要部の広さは1,100㎡で、庭園南側の平坦地に、方円形に近い園池が設けられている。南側の汀には、礼拝石が据えられ、北側の汀には、鶴石組や景石が据えられており、一部は護岸石を兼ねている。礼拝石から亀石組や鶴石組の間を通した方向に、守護石が据えられている。園池の東北方汀から2mほど入ったところに、滝石組が組まれている。水落石は高さ1mの立石である。守護石の後方は築山状となり、庭園の東端は土塁状になっている。
 江戸時代に流布した作庭書『嵯峨流庭古法秘伝之書』の庭園様式や作庭手法を、全国的にみても、最もよく保持し伝えている貴重な庭園である。守護石・蓬關鞄〟E亀や鶴の石組・扇形の礼拝石・陰陽石など、一族の長寿や子孫繁栄に強い願いが込められた庭園である。
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