福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
福井県一乗谷朝倉氏遺跡出土品
名称 福井県一乗谷朝倉氏遺跡出土品
よみがな ふくいけんいちじょうだにあさくらしいせきしゅつどひん
指定区分 国指定
種別 有形文化財 考古資料
時代 安土桃山時代
所有者所在地 福井市
所有者・管理者 福井県(一乗谷朝倉氏遺跡資料館)
員数 2343点
指定年月日 平成19.6.8
指定番号 考578号
構造形式・法量
公開状況
交通案内
公式リンク
文化財解説文  16世紀を中心に栄えた、越前朝倉氏の居館及び城下町からの出土品である。遺物は、土器・土製品、ガラス製品、木製品、石製品、金属製品など多種多様な遺物が出土している。土器には国内産の陶器、中国・朝鮮やタイ製の外国産陶磁器が含まれ、当時の流通を考えるうえで興味深い。木製品は、傘や曲げ物・折敷・下駄などの生活用具に加え、笛・独楽・茶筅と茶杓など芸術活動に関わる遺物も含まれている。同様な傾向は、漆器にも伺え、椀や皿などの日用品と共に、机脚の残欠や朱漆塗の樽や飾り栓もある。文字資料には、木簡・墨書木製品があるが、附札木簡には「御屋形様」「少将」など個人を特定するものや、「蝉之御たん寿」など、具体的な調度品を示すもの、さらに板搭婆や譚ョ経、娯楽用具としての将棋の駒・聞香札など、当時の生活・文化を復元できる貴重な資料を含む。石製品には、バンドコと呼ばれる暖房具(行火)や、数珠職人の家から出土した数珠玉と玉砥石、さらに盆石や銀葉という芸術活動の一端を示す遺物もある。金属製品には、飾り金具などの建築部品や、鉄砲の弾丸および鉛棒などがある。とりわけ弾丸は、鉄砲鍛冶の職人屋敷からその原料となる鉛棒と共に出土した。骨角製品には、双六等の駒と、茶入れの蓋などがある。藍染の布残欠や墨、炭化した紙残欠も、遺存例の少ない資料である。戦国大名に従った武士団や諸職人の生活、当時の都市交易の様相を知る貴重な学術資料である。
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