福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
紙本墨画 寒山拾得図
名称 紙本墨画 寒山拾得図
よみがな しほんぼくが かんざんじっとくず
指定区分 県指定
種別 有形文化財 絵画
時代 室町時代
所有者所在地 福井市文京
所有者・管理者 福井県(県立美術館)
員数 1幅
指定年月日 平成24.3.23
指定番号 福井県指定第388号
構造形式・法量 縦87.8cm、横43.4cm
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文化財解説文  本図は紹仙(しょうせん)の描いた水墨画である。紹仙は曽我派の絵師と考えられており、室町時代後期に活躍した人物である。曽我派は代々御用絵師として朝倉氏に仕えたほか、大徳寺を拠点に活動した。
 本図は寒山(かんざん)と拾得(じっとく)が背中合わせで眠る姿を描いたものである。寒山・拾得は中国の唐時代に天台山国清寺(てんだいさんこくせいじ)に住んでいたとされる伝説の隠者であるが、寒山は文殊、拾得は普賢(ふげん)の化身ともいわれ、特に禅宗で描かれた。墨の濃淡をうまく使い分けて描かれており、松の枝に見られるような筆使いには勢いがあり、自由で、即興的である。朝倉氏ゆかりの絵師の作品として貴重な資料である。
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