福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
精霊船送り
名称 精霊船送り
よみがな しょうらいぶねおくり
指定区分 県指定
種別 民俗文化財 無形民俗
種類 無形民俗文化財
時代
保存団体・保持者 菅浜青年会
所在地・伝承地 美浜町菅浜
指定・選択・認定年月日 昭和61.3.28
指定番号 福井県指定第256号
民俗芸能等群での分類 ふくいの盆行事
公開状況 8月15日
交通案内
公式リンク
文化財解説文  美浜町菅浜で、盆行事として8月15日に行われる。精霊船は、13日から青年会が作る。各戸に1把ずつ割り当てて集められた乾燥したカヤの間に麦藁を挟み、藁縄やロープで棒状に縛り、孟宗竹の杭を挿して組合せ長さ約8m、幅約3mの船体を作る。船の中央には青竹の帆柱を立て、三畳ほどの精来丸と墨書した帆を掲げる。
 女子が作った色紙細工や施餓鬼幡、花輪、番傘、提灯で飾り付けを行い、各家の盆の供物を積込み、船は完成する。
 15日夕方、砂浜からの船出を迎える。船には、ウリナイと呼ばれる新仏のあった家人が乗込み、沖合まで見送りすることとなっている。
 船は、念仏講中による浜念仏が唱えられる中、入江を3回まわって沖合に出て、落日間際の海上で帆を揚げ、提灯に火をつけて流される。
 戦前までは、予祝儀礼としての意味も持ち、南と北の二手に分かれて船を作り、船出してその速さを競い、勝敗により漁業の豊凶を占ったという。
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