福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
カモシカ
名称 カモシカ
よみがな かもしか
指定区分 国指定
種別 記念物 天然記念物
時代
所有者所在地 地域を定めず
所有者・管理者
員数
指定年月日 昭和30.2.15
指定番号
構造形式・法量
公開状況
交通案内
公式リンク
文化財解説文  偶蹄目ウシ科の哺乳類。体長約100cm。本州、四国、九州に分布が限られ、北海道には分布しない。日本特有の哺乳類として、昭和30年(1955)2月15日特別記念物に指定され、国際保護動物帯で見られ、時々民家周辺に出没することがある。雌雄とも短い角をもち、シカのように毎年生え替わることはない。そのため、その角から年齢を推定することができる。群れで生活することが多いシカと異なり、単独または数頭の家族群で行動し、5~6月に1子を産む。子供は広葉樹林内のやぶの中に隠れており、時々雌親が哺乳する。この様式はノウサギと似ている。体毛は、地域によって異なり、黒色系から白色系、オレンジ系など多様であるが、県内では灰色や褐色の個体が多いようである。カモシカの植物は、ほとんど木の芽や葉、花、種子など植物性で、主に朝と夕方に採餌し、日中は食べたものを再度口の中に戻し、かみこなされる(これは反すうといい、ウシ科やシカ科の動物の特徴の一つである)。また、カモシカの特徴の1つに眼下線からでる分泌物を木の根にこすりつけて目じるしにする行動がある。これは、マーキングと呼ばれ、分泌物特有のにおいが、他のカモシカに対するコミュニケーションの1種となっているといわれている。県内で、産まれたばかりの子供を「保護した」といって届けられることが時々あるが、カモシカの子供は、「迷子」でも「捨て子」でもなく、森の中で母親を待っていた時に、人に見つかり「連れ去られた」ものである。森の中の野生動物の子供や若鳥についてはむやみに捕獲しない方がよい。特に哺乳類の場合、いったん他の動物のにおいが自分の子供についた時、、哺乳をやめたり、殺したりする例がある。
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