福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
絹本著色 放光菩薩像
名称 絹本著色 放光菩薩像
よみがな けんぽんちゃくしょく ほうこうぼさつぞう
指定区分 県指定
種別 有形文化財 絵画
時代 朝鮮・高麗時代
所有者所在地 敦賀市
所有者・管理者 宗教法人西福寺
員数 1幅
指定年月日 平成28.3.25
指定番号 福井県指定第420号
構造形式・法量 縦101.6㎝、横52.4cm
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文化財解説文  西福寺は応安元年(1368)に良如上人が創建した浄土宗寺院で、阿弥陀堂や御影堂、庭園や孔雀鎗金経箱など多くの文化財を保有する。
 本図は西福寺の宝物のひとつで、天蓋の下に正面を向く地蔵菩薩像と観音菩薩像を並立に描く。中国では、本図のように地蔵と観音を並立に描いた画像が光を放ったという奇跡が起きたことから、このような画像を「放光菩薩」と称する。中国での作例は多くみられるが、朝鮮半島や日本での作例は極めて少ない。制作は高麗時代(918-1392)。赤・緑を基調とした濃厚な色彩と金泥を多用する点、朱の衣に配された細かい金泥円文、桃色を施した体などの表現は、高麗仏画の特色をよく表す。
 李氏朝鮮時代(1392-1910)には仏教弾圧の政策がとられたことから、高麗仏画は貿易品や土産物等としてその多くが国外に流出し、現在確認されている高麗仏画の約90%が日本で保管されている。西福寺に伝来した由来は不明であるが、日本海側有数の湊町として栄えた敦賀の歴史を物語る貴重な文化財である。
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