福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
柴の実入れ
名称 柴の実入れ
よみがな しばのみいれ
指定区分 県指定
種別 民俗文化財 無形民俗
種類 無形民俗文化財
時代
保存団体・保持者 青海神社氏子総代会
所在地・伝承地 高浜町青
指定・選択・認定年月日 平成18.4.25
指定番号 福井県指定第357号
民俗芸能等群での分類 若狭の正月・小正月行事
公開状況 2月11日
交通案内
公式リンク
文化財解説文  柴の実入れは高浜町青の青海神社で、毎年2月11日に行われる年頭の豊作祈願の神事である。改暦以前は陰暦の1月3日に行われていた。この神事には、旧青郷村の青・日置・関屋・横津海・出合の五集落が参加して行われる。
 「柴の実入れ」の神事は、修祓・開扉・献餞・祝詞奏上などの順に式次第にしたがい厳粛に行われる。そのあと、シバカンヌシが拝殿中央に進み出て「柴の実入れ」の宣詞を奉読する。宣詞を三段落にわけて読み上げるたびに、7名の実入れ役のシバタタキが喚声をあげて襲いかかり、シバでシバカンヌシの背中を思いっきりたたく。よくたたけばたたくほど、荒天になっても稲の実入りが良く豊作になると伝えられている。
 シバは各戸に2本ずつ配布し、御幣をつけて床の間に飾っておく。「柴の実入れ」の神事は大正12年に筆書された「青海神社鎮座の伝承」に記録があり、当時とあまり変わらずに継承されている。稲束に見立てたシバの儀礼は丹波のハナフリに酷似しており、予祝儀礼の伝播の事例としても重要な民俗として位置付けられる。
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