福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
上野の盆踊り
名称 上野の盆踊り
よみがな うえののぼんおどり
指定区分 県指定
種別 民俗文化財 無形民俗
種類 無形民俗文化財
時代
保存団体・保持者 南越前町上野
所在地・伝承地 上野盆踊り保存会
指定・選択・認定年月日 平成23.3.25
指定番号 福井県指定第384号
民俗芸能等群での分類 ふくいの盆行事
公開状況 8月15日
交通案内
公式リンク
文化財解説文  南越前町上野の栄泉寺境内において、毎年8月15日に催される盆踊りで、言い伝えでは、江戸初期に門間(かどま)用水〔上野用水〕が開削され、その完成を祝って始められたと伝えられる。
 踊りは「どどら踊り」から始まり、「はねそ踊り」を中心にしながら、最後「千本搗き」で終わるという、一連の流れが守られており、音頭は太鼓などの楽器伴奏が入らず、音頭取りの地唄と踊り手のかえし(合いの手)だけで構成される。盆踊りの特徴の1つに踊り手の仮装があり、流行や世情を受けて変化する風流性が見られる。また、踊りの輪を整える場内整理役として「ミノムシ」と呼ばれる役が登場するが、悪さをするものを制したり、風紀の乱れを正す役目をもっており、他の盆踊りではみられない独特の仮装となっている。
 現在、盆踊りは老若男女で構成される「盆若衆」によって運営されており、子どもへの踊り指導など保存継承にも力を入れている。県内では新民謡の盆踊りが流行し、昔ながらの素朴な盆踊りが消えつつある中、伝統的な盆踊りの形態をよく残し、かつ活気あふれる盆踊りらしさも継承している。
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