福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
西津七年祭
名称 西津七年祭
よみがな にしづしちねんまつり
指定区分 県指定
種別 民俗文化財 無形民俗
種類 無形民俗文化財
時代
保存団体・保持者 宗像神社祭礼委員会
所在地・伝承地 小浜市小松原・新小松(西津地区)
指定・選択・認定年月日 平成26.3.28
指定番号 福井県指定第406号
民俗芸能等群での分類 港町の祭りと芸能
公開状況 巳年と亥年の5月4日、5日
交通案内
公式リンク
文化財解説文  西津七年祭は、小浜市北塩屋にある神社の式年大祭で、巳年と亥年のみに行われる。祭礼は、以前は3日間行われていたが、近年は、5月4、5日の2日間で実施されている。(平成25年(2013)の大祭では、30年ぶりに5月3~5日の3日間で行われた。)西津地区は小浜湾に面し、漁村として栄えた地域であり、神社は漁業と海上安全と醸造の神を祀る。
 平成25年の祭礼では、5月3日の9時頃に神輿が神社を出御し、氏子地区を巡った後、正午頃に御旅所である新小松原仮宮に入り、4日の午後に新小松原仮宮から小松原仮宮に移動し、最終日の5日の夕方に小松原仮宮から神社に還御した。神輿の巡行には、氏子による「余興」と呼ばれる祭礼芸能が付き従う。余興には棒振大太鼓と神楽と琵琶、太刀がある。棒振大太鼓は、2人または3人の少年が棒で打ち合いをする。神楽は、太神楽風の屋台に乗せた太鼓と笛による囃子。琵琶は、太鼓を2個並べた小型の屋台に子供が2人乗り込み座って太鼓を打ち、合わせて子供たちが鉦を打ち、成人が笛を吹く。太刀は2~5人ひと組で、刀・棒・鎖鎌・船の櫂などを持って打ち合わせをするもので、そのなかでも、4人が組んだ櫂の上に乗った人が持ち上げられる「五人櫂」は最も人気が高い。余興は神輿の巡行に従うだけでなく、神社や御旅所などで芸能を披露する。
 西津七年祭は、県内にのこる近世都市型祭礼のなかでも規模が大きく、生業である漁業に根差した篤い信仰が祭礼に反映しており貴重なものである。
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