文化財解説文 | 福井市自然史博物館旧館は、福井大空襲や福井大地震後、昭和27年(1952)に「福井復興博覧会」の中心施設として足羽山山頂に建てられた。博覧会後、福井市立郷土博物館として開館した。建物は鉄筋コンクリート造3階建、地下1階付で、動植物や鉱物の展示室、屋上には白山を望む展望台と天体望遠鏡を備えた天文台を設ける。外観は正面の玄関庇や2・3階の窓枠を横長にとり、正面右手の階段室には縦長の大きなガラス窓を設け、水平・垂直性を強調したモダンな意匠である。昭和56年に本館を増築し、平成4年(1992)には新館を増築、名称を「福井市自然史博物館」に改めた。福井市街からも姿を望め、福井市における戦災・震災復興のシンボルであり、現在も自然史博物館として市民に親しまれている。 |
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