
文化財解説文 | 若狭彦神社は、一般に上社が若狭彦神社、下社が若狭姫神社と呼ばれ、若狭一の宮として古くから人々の崇敬を集めてきた。
上社本殿は、文化10年(1813)の造営で、三間社流造檜皮葺の建物である。全体に簡素な意匠の本殿である。 神門は、天保元年(1830)の造営で、本殿正面に位置する。四脚門形式をとり、主柱は円柱、ほかは角柱とし、切妻・檜皮葺の屋根を載せる。 楼門は詳しい建築年代は不明だが、様式等からみて、18世紀末ものと判断される。八脚門形式入母屋造檜皮葺の建物で、柱はすべて円柱とする。古くは茅葺であったとも伝えられている。本殿・神門・楼門が一直線に並び、建築群としての価値も高い。 |
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