福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
木造 薬師如来立像
名称 木造 薬師如来立像
よみがな もくぞう やくしにょらいりゅうぞう
指定区分 県指定
種別 有形文化財 彫刻
時代 鎌倉時代(13世紀)
所有者所在地 福井市高尾町
所有者・管理者 高尾町
員数 1躯
指定年月日 令和3.9.7
指定番号 福井県指定第471号
構造形式・法量 カツラ材

一木造(いちぼくづくり)、彫眼(ちょうがん)、素木(しらき)

像高:109.0㎝
髪際高:102.0㎝、頂-顎18.4㎝、面長10.8㎝、面幅10.8㎝、耳張14.0㎝、
面奥10.6㎝、胸奥12.2㎝、腹奥12.0㎝、肘張35.0㎝、裾張28.5㎝
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文化財解説文  頭体根幹部は、右手前膊部・左袖を含む体側部・両指先を除く足先部・像底枘部を含んで一材から彫成し、内刳は施さない。両手先および両足指先、台座は後補である。
 右手を臂(ひじ)でほとんど直角に曲げて掌(たなごころ)を正面に向けて施無畏印(せむいいん)とし、左手は垂下して掌上に薬壺(やっこ)を載せる薬師如来像である。
 細身な立像の如来像で、右肩に覆肩衣(ふっけんえ)をつけず、衣を偏袒右肩(へんだんうけん)に着するのは珍しく、また大衣(だいえ)の腹下に刻まれる衣文線が、左方から浅い弧をえがいて斜め右下に流れるのも珍しい。
 制作時期は、整えられた姿や彫り口から平安後期という要素もあるが、ふくよかさというよりは締まった頭部や、なまめかしさを覚える唇、左袖の重層感、足にかかる裳(も)の表現などから、鎌倉時代に入ってからの造像と考えられる。
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