文化財解説文 | 本狛犬は、あわら市・指中神社(ゆびなかじんじゃ)に伝来し、台座の刻銘から永正14年(1517)に造られたことがわかる。この年紀は、笏谷石(しゃくだにいし)を用いて造られた狛犬のなかで、あわら市沢・春日神社(かすがじんじゃ)の「石造狛犬(永正十二年銘)」(平成29年3月31日県指定)に次ぐものである。本作例は、越前狛犬の現存作例中では2番目に古い銘を有し、髪部を3段で表すなどの初発的な表現がみられることで注目される。また前後の作例との比較から、越前狛犬の理解を深めるのに重要な作例となる。 |
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