
名称 | 紺絹金泥種子両界曼荼羅図 |
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よみがな | こんけんきんでいしゅじりょうかいまんだらず |
指定区分 | 県指定 |
種別 | 有形文化財 絵画 |
時代 | 鎌倉時代 |
所有者所在地 | 越前市住吉町 |
所有者・管理者 | 宗教法人帆山寺 |
員数 | 2幅 |
指定年月日 | 令和4.8.2 |
指定番号 | 福井県指定第478号 |
構造形式・法量 | 胎蔵界 縦69.8㎝ 横56.2㎝
金剛界 縦69.3㎝ 横56.2cm |
公開状況 | |
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文化財解説文 | 種子両界曼荼羅は二種類があり、本図のように紺絹に金泥で書くものと、梵字(ぼんじ)のみを墨書して他の部分を彩色(さいしき)曼荼羅と同じようにするものとがある。後者の形式は、すでに中山寺(なかやまでら)の図を県の文化財にしており、本図は紺絹金泥書きの一作として新たに指定するものである。
本図に見る蓮台(れんだい)、花器(かき)、岩、華鬘(けまん)、地文様(じもんよう)の細緻さは、種子の書体ともども鎌倉時代の作であることを示しており、帆山寺(ほやまじ)が平安時代以来の皇室との縁があることを考えると、本寺である梨本門跡(なしもともんぜき)(大原三千院(おおはらさんぜんいん))から施入(せにゅう)されたものと思われる。 本図を入れる箱の蓋表には「弘法大師御真筆 両界曼陀羅 二幅 観音山(かんのんさん)帆山寺」とあり、底には別筆で、「弘治貮(こうじに)丙辰(ひのえたつ)年(1556)五月十九日 帆山寺仙林院(せんりんいん)什宝(じゅうほう)」と記されている。外題(げだい)には「観音山南 清瀧山北 青龍山帆山寺一山弐百八十箇院宝蔵内根本誓舩岸院(こんぽんせいせんがんいん)什物(じゅうもつ)」と付記された、嘉永2年(1849)の修理銘がある。これらの墨書は、本図が後世に他所から入手されたものではなく、南北朝時代以来の争乱を経ながらも、代々当寺に守り伝えられてきたことを物語っている。中世にさかのぼる種子両界曼荼羅の作例は極めて少なく、貴重な作例である。 |
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