福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
木造 阿弥陀如来立像
名称 木造 阿弥陀如来立像
よみがな もくぞう あみだにょらいりゅうぞう
指定区分 県指定
種別 有形文化財 彫刻
時代 鎌倉時代(13世紀)
所有者所在地 福井市今市町
所有者・管理者 宗教法人梅圃寺
員数 1躯
指定年月日 令和4.8.2
指定番号 福井県指定第479号
構造形式・法量 ヒノキ材 一木割矧造(いちぼくわりはぎづくり) 玉眼(ぎょくがん)
漆箔(しっぱく)

像高 77.3㎝(約2尺5寸5分) 髪際高 73.1㎝ 頂―顎 13.5㎝ 面長 8.8㎝
面幅 8.3㎝ 耳張 10.7㎝ 面奥 10.4㎝ 胸奥(左) 11.9㎝
腹奥(衣含む) 12.5㎝ 肘張 24.5㎝ 裾張 17.4㎝
足先開(外) 13.9㎝ 足先開(内) 7.4㎝
公開状況
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文化財解説文  ヒノキ材、一木割矧造(いちぼくわりはぎづくり)、玉眼(ぎょくがん)、漆箔(しっぱく)。頭体の根幹部はヒノキの縦一材から彫成(ちょうせい)し、両耳の後ろを通る線で前後に割矧(わりは)ぐ。内刳(うちぐ)りを施し、割首(わりくび)とする。これに袖部を含む左右体側部各一材を寄せる。左右の袖内側・左右前膊部(ぜんはくぶ)・両足先は別材製。像底部には後補の別材を差し込む。表面仕上げは、錆下地黒漆塗りに、着衣部に漆箔を、肉身部は金泥を施していたと考えられる。
 左手は軽く臂(ひじ)を曲げて垂下し、右手は屈臂(くっぴ)して、 それぞれ掌(たなごころ)を前方に向け第一・二指を捻じる来迎印(らいごういん)を結ぶ。
 よく整った落ち着きのある美作で、安阿弥様(あんなみよう)とよばれる快慶(かいけい)の阿弥陀如来立像を踏襲している。右肩を覆う覆肩衣(ふっけんえ)が、腹部で大衣(だいえ)にたくし込まれる形が快慶の初期作例と共通する。
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