福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
越前海岸の水仙畑 下岬の文化的景観
名称 越前海岸の水仙畑 下岬の文化的景観
よみがな えちぜんかいがんのすいせんばたけ しもみさきのぶんかてきけいかん
指定区分 国選定
種別 重要文化的景観
時代
所有者所在地 福井市居倉町(いくらちょう)、浜北山町(はまきたやまちょう)、赤坂町(あかさかちょう)、城有町(しろありちょう)、八ツ俣町(やつまたちょう)の各一部
所有者・管理者
員数
指定年月日 令和3.3.26
指定番号
構造形式・法量 面積 354.7ha
公開状況
交通案内
公式リンク https://www.city.fukui.lg.jp/kankou/bunka/bunkazai/cultural-landscape.html
文化財解説文  福井県嶺北地方の越前海岸では、丹生山地の西側斜面が日本海に向かって急崖を成す。暖流により冬は比較的暖かく、強い海風が直接あたって雪が積もりにくく、水はけが良いため、古くから水仙が自生する。一方、平地が少なく、冬は海が荒れ、住むには厳しい環境である。そのため、集落では、幾つもの生業を合わせながら生活が営まれてきた。冬の副業として自生する水仙を採取し、売ってもいたようであるが、近代には正月花として斜面での栽培が始まり、戦後は棚田等に栽培地が広げられ、水仙を主たる産物の一つに発展させた。越前海岸の水仙畑は、このような中で形成された文化的景観である。
 この最北部を成す福井市下岬地区では、山麓部に断続的に広がる緩斜面や海成段丘に、棚田の石積みや銀杏、柿等の果樹を残しながら広がる水仙畑を特徴とする。また、このような地形における海沿い、段丘上、山間の集落の歴史と文化を表す景観を継承する。
 福井県嶺北地方海岸部における人々の暮らしを理解する上で欠くことのできない景観として重要である。
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