
文化財解説文 | 12扇に1図ずつ貼り込んだ押絵貼り屛風という形式をとっている。画題は向かって左から、周茂叔愛蓮(しゅうもしゅくあいれん)、梅に鸚哥(いんこ)、寒山拾得、獅子、竹に雀、草むらに野禽。もう1隻は、桐に鳳凰、牡丹に蝶、虎、三酸(さんさん)、岩に尾長鳥、李白観瀑である。
各図には「守景書」と「久隅(朱文長方印)」からなる落款がある。各図は絹糸のような繊細な描線で描かれており、同時に、鮮麗な色彩で彩られている。とりわけ鳥の描写は細密を極める。 本屛風は元禄7年(1694)に「絹本彩色 双雀の図(伝馬麟画)」(福井県指定文化財)とともに探源院(5代および、7代藩主になった昌親(吉品))より寄進され、後年、探源院の百年忌に押し直したと伝わる。 |
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