福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
木造 薬師如来坐像
名称 木造 薬師如来坐像
よみがな もくぞう やくしにょらいざぞう
指定区分 県指定
種別 有形文化財 彫刻
時代 平安時代
所有者所在地 坂井市丸岡町田屋(豊原三千坊史料館)
所有者・管理者 個人
員数 1躯
指定年月日 令和5.5.9
指定番号 福井県指定第483号
構造形式・法量 一木造
像高82.8cm
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文化財解説文  頭体幹部をカヤとみられる一材から彫成する。表面は、肉身部および着衣部ともに漆箔仕上げで、衣部に黒漆が残る。髪は白土地に群青彩が残る。脚部裏の墨書により、豊原寺講堂の本尊で享保19年(1734)に再興(修理)されたことが知れる。なおこの修理時には、像底からの内刳なども施され、現在は別置される像底蓋板が当てられたものと考えられる。
 一木彫成の技法、量感のある上半身に幅広くとられた脚部というプロポーションから、極めて安定感のある薬師如来像である。頭部はやや小づくりで、面相は童顔で優しい表情を浮かべているが、頭髪には先の尖った螺髪が刻まれる。この頭部表現は康尚様式に近く、造像は10世紀末から11世紀初めと推定される。
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