福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
おくのほそ道の風景地 湯尾峠
名称 おくのほそ道の風景地 湯尾峠
よみがな おくのほそみちのふうけいち ゆのおとおげ
指定区分 国指定
種別 記念物 名勝
時代
所有者所在地 南越前町湯尾
所有者・管理者 南越前町
員数
指定年月日 令和3年10月11日(追加指定)
指定番号
構造形式・法量
公開状況
交通案内
公式リンク https://www.fuku-e.com/spot/detail_5136.html
文化財解説文  湯尾峠は、南越前町湯尾に位置し旧北陸道の要地として往古より栄えたところである。標高約200m、八ヶ所山と三ヶ所山に挟まれた鞍部にあり、登り口より100m、約15分で頂上に達する。中世及び近世の北陸道は、北ノ庄、府中から湯尾峠を通り、今庄、木ノ芽峠を越えて京都に達した。峠から東へ約200mの所には、寿永2年(1183)の燧ヶ城の戦いで木曽義仲が開鑿したといわれる古峠がある。その後、天正6年(1578)に北ノ庄城主柴田勝家が改修し、現在に至っている。
 峠の頂上には疱瘡の神を祀る孫嫡子神社があり、江戸時代には4軒あった茶屋で厄除けのお札が配布されていた。元禄2年(1689)8月13日には松尾芭蕉が湯尾峠を訪れている。『おくのほそ道』には「やうやう白根が嶽かくれて、比那が嶽あらはる。あさむづの橋を渡りて、玉江の葦は穂に出でにけり。鶯の関を過ぎて、湯尾峠を越ゆれば、燧が城、帰山に初雁を聞きて、十四日の夕暮、敦賀の津に宿をもとむ」とあり、孫嫡子信仰の由来を聞いた芭蕉は「月に名をつつみ兼ねてやいもの神」と詠んでいる。
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