福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
名称 西野家文書
よみがな にしのけもんじょ
指定区分 県指定
種別 有形文化財 書跡・典籍・古文書
時代 室町時代中期~明治時代
所有者所在地 南越前町南条郡南越前町河野2―29―1(河野図書館)
所有者・管理者 南越前町
員数 347点
指定年月日 令和6.5.14
指定番号 福井県指定第491号
構造形式・法量 各々で異なる
公開状況
交通案内
公式リンク
文化財解説文  西野家は、府中(現、越前市)からの西街道(通称、馬借街道(ばしゃくかいどう))の終着点にあたる今泉浦(いまいずみうら。現、南越前町今泉)に所在した家であり、中世においては当浦の刀祢(とね)を、近世においては当浦の庄屋を務めた。
 当家が伝えた文書のうち、中世文書はおおよそ馬借関係文書、今泉浦刀祢関係文書、および家関係文書の3つの性格の文書群からなる。このうち、馬借関係文書は全国的に見ても例が少なく貴重で、馬借中の定書(さだめがき)(取り決め)や朝倉氏関係の安堵状(あんどじょう)が残るほか、朝倉氏領国の馬借による陸上運送政策の一端を示すものが残されており、中世越前の運送史・流通史を理解する上で重要である。
 近世文書は、中世に引き続き馬借関係文書が残るほか、宿駅関係、海運関係など交通史(海運史)関係文書が残る。また、同家が庄屋を務めたことにより「村定一札(むらさだめいっさつ)」や「山分証文(やまわけしょうもん)」からは、近世越前の村(浦)の様相、運営のあり方を知ることができる。
 中世から近世にかけて福井県の陸上運送史、海運史、村落史を解明する上で貴重な文書群である。
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