
名称 | 聖観音懸仏 元応二年銘 |
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よみがな | しょうかんのんかけぼとけ げんおうにねんめい |
指定区分 | 県指定 |
種別 | 有形文化財 工芸品 |
時代 | 鎌倉時代(元応二年) |
所有者所在地 | おおい町成和2-1(おおい町立郷土史料館に寄託) |
所有者・管理者 | 宗教法人若宮神社 |
員数 | 1面 |
指定年月日 | 令和6.5.14 |
指定番号 | 福井県指定第490号 |
構造形式・法量 | 径19.0cm |
公開状況 | |
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公式リンク |
文化財解説文 | ヒノキ板とみられる一枚板で鏡板を作り、その中央に蓮華座に坐す聖観音像を取り付ける。全体に漆箔(しっぱく)をほどこす。鏡板の裏の墨書銘から、元応二年(1320)に製作され、奉懸された可能性が高いとみられる。
若宮神社の所在する岡田から佐分利川を遡った福谷の伊射奈伎神社に伝来する木造十一面観音懸仏(県指定第489号)と舟形光背の形状が似ており、顔や衣の表現などに相通じる点がある。 その一方で鏡板の形式は鎌倉時代前期の特色を踏襲している。同社もしくは近隣の神社に奉懸された懸仏の特徴を部分的に模して、同社祭神の本地仏である聖観音の懸仏を、在地の仏師が製作したものと推測される。 福井県における鎌倉時代の年紀を有する懸仏として貴重な作品である。 |
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