福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
木造 牛頭天王坐像 木造 女神坐像
名称 木造 牛頭天王坐像 木造 女神坐像
よみがな もくぞう ごずてんのうざぞう もくぞう じょしんざぞう
指定区分 国指定
種別 有形文化財 彫刻
時代 平安時代後期
所有者所在地 越前町
所有者・管理者 宗教法人八坂神社
員数 1躯、1躯
指定年月日 令和6.8.27
指定番号 彫3673号
構造形式・法量 牛頭天王:像高63.8cm
女神  :像高62.3cm
公開状況 牛頭天王については秘仏(非公開)
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文化財解説文  八坂神社本殿に安置される牛頭天王像と、同社摂社の御塔(みとう)神社に伝来した女神像である。牛頭天王は三面十二臂で本面頭上に牛頭を戴き、武装する神将形で虎座に坐す。女神は唐装で頭上に十一面を戴く姿に表される。ともにカヤとみられる針葉樹材の一木造で内刳(うちぐ)りを施さず、一部に彩色を施すほかは素地(きじ)仕上げとする。
 現在、両像は別々に安置されるが、大きさが近いことや体躯の表現、制作技法が近似しているため、一具(セット)の像として制作された可能性が高いと考えられる。
 牛頭天王は疫病を防ぐ神として信仰を集めた。女神像は頭部を十一面観音として表しており、十一面観音の垂迹(すいじゃく)神である白山妙利権現(はくさんみょうりごんげん)である可能性や、牛頭天王の后である婆利女(はりめ)として造像された可能性がある。
 これらは、同時代の神仏習合の彫像作例として貴重である。
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