福井の文化財cultural assets

文化財詳細

文化財詳細
専照寺御影堂 附 厨子1基
名称 専照寺御影堂 附 厨子1基
よみがな せんしょうじごえいどう
指定区分 県指定
種別 有形文化財 建造物
時代 弘化年間(1844~48)建築
所有者所在地 福井市みのり2-3-7
所有者・管理者 宗教法人専照寺
員数 1棟
指定年月日 令和6.5.14
指定番号 福井県指定第485号
構造形式・法量 入母屋造、桟瓦葺、平入、入母屋造、正面9間(25.62m)、側面6間(23.04m)、3間向拝
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文化財解説文  専照寺は、正応3年(1290)開創と伝わり、享保9年(1724)に現在地に寺基を移した。山号は鹿苑山と号し、真宗三門徒派の本山である。御影堂には親鸞聖人の真影を安置する。
 御影堂は、正面9間、側面7間、入母屋造、桟瓦葺の建物で、正側面に広縁および切目縁を廻し、正面に3間の向拝をもつ。内部は、前方を内陣部、後方を外陣部とし、内陣部は広縁部分も取り込んで桁行9間とし、中央後方に来迎柱を立て須弥壇をおき、背面に後門を開いて両側に脇壇を張り出す。内陣左右には余間、さらに落間を設ける。外陣部は広縁より内側の桁行7間とし、内陣前は床を一段上げる。装飾は内陣を大振りの欄間彫刻や組物の金箔押、虹梁の黒漆塗などで飾るが、外陣部は素木のままとする。建築年代は、天保8年(1837)の火災後、弘化年間の再建と伝わる。
 専照寺御影堂は、江戸末期建築の大規模なお堂で、浄土真宗本堂が発展した整った平面構成を示し、内陣の意匠も華やかである。本山寺院の御影堂としても、県内で江戸時代の建築は唯一であり、貴重である。
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