
文化財解説文 | 三國神社は、継体天皇との関係を伝承する古社で、近世には桜谷神社と呼ばれていた。随身門は、三間一戸楼門形式、入母屋造り、銅板葺の建物である。正面3間(8.18m)、側面2間(4.62m)、棟高12.41mの規模を持ち、楼門としては、県内最大級の規模を有する。笏谷石基壇上に礎石を置き、円柱を建て、これを下層では三段の貫で、上層では長押と貫で固めている。金具に代えて彩色付薄板を貼り付けている点が珍しい。
附指定の文書から、元治元年(1864)に釿始を行い、明治3年(1870)に竣工したこと、棟梁は森町大工安右ヱ門であることなどが分かっている。 |
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